このページでは、こちらの算出方の理由説明・解説をしています。

 まず、基本的な算出方法は↓。

■アンダーバスト■
 そのキャラのアンダーバストの推定値cm。
 下記のカップ数を求めた後、トップバストから逆算します。

■推定カップ数■
 そのキャラクターのブラジャーのサイズ。
 理想的な女性の体型とされる、ゴールデンカノン(バスト=身長の0.54倍、ウエスト=身長の0.38倍、ヒップ=身長の0.54倍)が基準。【法則1】
 身長158.8cm(=日本での成人女性の平均身長)、かつゴールデンカノン通りの数値だと、Dカップ程度になることを想定。【法則2】
 ただし、背の高い人間がゴールデンカノンの体型になると、Eカップ、Fカップ……とカップ数が上がるものとする。
 バスト:身長の0.54倍と比較して、2.5cm大きい毎に、カップ数+1。【法則3】
 ウエスト:身長の0.38倍と比較して、3.42cm細い毎に、カップ数+1。【法則4】
 身長:158.8と比較して、23cm(身長補正が『3べーだ!』だと、7.67cm)大きい毎に、カップ数+1。【法則5】

■アドバイス■
 ブラのカップを1つあげるには、どうすればいいのか概算。

■理想B■
 バストの理想値。一番美しく見えるバストのサイズ。
 これもゴールデンカノンを基準に測定。
 身長の0.54倍。
 ()の中の数字は、入力したスリーサイズと理想値の差。

■理想W■
 ウエストの理想値。一番美しく見えるウエストのサイズ。
 これもゴールデンカノンを基準に測定。
 身長の0.38倍。
 ()の中の数字は、入力したスリーサイズと理想値の差。

■理想H■
 ヒップの理想値。一番美しく見えるヒップのサイズ。
 これもゴールデンカノンを基準に測定。
 身長の0.54倍。


@.ゴールデンカノンとは?
 『ゴールデンカノン(黄金比)』とは、女性用下着メーカーのワコールが1995年に提唱した、「女性が美しく見える身体バランス」の目安のことです。
 具体的には、バストは身長の0.54倍、ウエストは身長の0.38倍、ヒップは身長の0.38倍など。
 このサイズを保ったボディラインこそ理想的であり、数値に近いほど『均衡の取れた美しいボディである』と考えられるのです。(参考リンク

 そして、われらが美少女も、文字通り美しいボディラインを保っていることは想像に難くありません。
 そこで今回のスクリプトでは、この『ゴールデンカノン』の値を中庸な(均衡のとれている)ボディラインの目安として採用することにしました。【法則1】
 例えば、バストのサイズが身長の0.54倍より大きい場合、その分だけ彼女の胸は標準より巨乳寄りであると判断できます。


A.ゴールデンカノン=Dカップ
 ですが、そもそもゴールデンカノンの数値を完璧に満たしたとき、その女の子は何カップになるのでしょうか?
 ゴールデンカノンの法則をつかって、実際に検証してみたいと思います。

 まず、日本人の成人した女性の平均身長は158.8cm(95年度)。
 この場合のゴールデンカノンの理想値は、バスト85.8cm、ウエスト60.3cm、ヒップ85.8cmになります。
 そしてこの条件に近い、アイドル、AV女優、風俗嬢をインターネットで検索すると、彼女らのバストは大体C〜Eカップ前後に分布していました。

 そこでまず仮説として、ゴールデンカノンの条件を完璧に満たしている場合、その女の子のバストは分布の真ん中をとってDカップになるものと仮定します。【法則2】
 (他にもう1つDカップとする理由あるけど、計算式が複雑で説明がしち面倒なのでここでは割愛)


B.バストが大きいほど、ブラのカップは上がる
 続いて、ヒロインのカップ数を求める方法を具体的に考えていきましょう。
 まず、当然といえば、当然の理屈ですが、胸が大きいほどブラジャーのカップ数はあがります。
 そもそもバストのカップは、トップバスト(おっぱいが一番膨らんでいる高さ、乳首のある横ラインの周囲)と、アンダーバスト(下乳のすぐした、胴回りの太さ)の関係で決まります。
 トップとアンダーの差が10cmの場合……Aカップ
 トップとアンダーの差が12.5cmの場合……Bカップ
 トップとアンダーの差が15cmの場合……Cカップ
 トップとアンダーの差が17.5cmの場合……Dカップ
 トップとアンダーの差が20cmの場合……Eカップ
 トップとアンダーの差が22.5cmの場合……Fカップ
 ……つまりトップとアンダーの差が2.5cmずつ大きくなるほど、バストのカップも1段階あがるわけです。

 言いかえれば、
・トップバストを2.5cm育てれば、カップ数が1上がる【法則3】
・アンダーバストを2.5cm細くすれば、カップ数が1上がる
 と考えられます。

 例えば、身長158.8cm、バスト91cmのキャラクターの場合。
 身長158.8cmの人間のバストの理想値(ゴールデンカノン)は、85.8cm。
 その値と比較して、このキャラクターのバストは(91cm − 85.8cm)……5.2cm=2カップ分だけ大きいことが分かります。
 ボディラインが理想値(85.8cm)丁度の場合、その女の子はDカップであると【法則1】で仮定しているので、このキャラクターの胸はそこからD→E→Fと2サイズ大きな、Fカップであると予測できます。


C.アンダーバストを2.5cm細めるには、どうすればいいのか?
 一方で、 アンダーバストを小さくすることでも、カップ数をアップさせることができるのは前述した通りです。
 ですが、そもそもヒロインのアンダーバストはどうやって調べるのでしょうか?
 バストやウエスト、ヒップというスリーサイズはよく公表されてますが、アンダーバストの値まで決められている美少女などそうそう居ません。
 この数値をユーザに調べてもらって、スクリプトに入力してもらうのというは現実的ではないといえるでしょう。

 そこで今回は、ウエストの値からアンダーバストの数値を予想することにしました。
 結論から述べると、ウエストが3.42cm細くなる時→アンダーバストが2.5cm小さくなる→カップ数が1つ上がる
……ものと仮定します。【法則4】

 イメージ的には、ウエストが細くなる=体全体がスレンダーになる=アンダーバストが細くなる、といった具合。
 ただし、アンダーバストとウエストでは、肉の付きやすさが違うことも考慮しました。
 (常識的に考えて、ウエスト=お腹の方が贅肉がつきやすい)

 ウエストが3.42cm細まることでようやく、アンダーバストが2.5cm小さくなるのです。
 ウエストに比べて、アンダーバストの方が増減が小さいわけですね。

 なお3.42という数値は、95年度ワコール人間科学研究所発表の資料からおおまかに算出しました。
・上記の資料では、ウエストの増減と、アンダーバストの増減は『1 : 0.6〜0.8』の割合で動く関係にある。
 (例:20代女性の平均と、30代女性の平均の変化に注目。
    ウエストが65.2cm→67.5cm……2.3cm増えるとき、アンダーバストは71.8→73.4……1.6cm増えている。
    この場合の増減の比率は、『ウエスト:アンダーバスト=1:0.695』)
・いろいろ試算していくうちに、『ウエスト増加率:アンダーバスト増加率=1:0.73』が丁度いいくさいことを発見。
・2.5cm : X = 1 : 0.73   →   X = 3.42
・つまりアンダーバストが2.5cm(1カップ分)減る間に、ウエストは3.42cm減ることが予想される。

 まあ、ここは特にアバウトな検証なので、一番現実との差異が起こりやすい箇所だと思います。
 (そもそも、アンダーバストのウエストの増減をさらしているデータがネット上に殆どないので、調査が難しいのです)


D.身長が極端に大きい&低いキャラは、補正を加える
 さてここまで示した@〜Cの条件を組み込んで、私は試しにスクリプトをつくったのですが一つの問題が発生しました。
 それは、

・身長が極端に大きい&小さいキャラを測定するとき、妥当な計算結果がでない。
・AV女優やアイドルが公表しているスリーサイズと比較して、矛盾が出てしまうことがる。
 ……というもの。

 これは原因を考えて、すぐにわかりました。
 『常に、基準をDカップにしているのがまずい』と。

 そもそも同じDカップといっても、背の高い女性のDカップと、背の低い女性のDカップでは意味合いがぜんぜん違います。
 当然、背の低い女性のDカップの方が、全身に対して胸サイズの占める割合が大きい。相対的に巨乳に見えます。

 そして『ゴールデンカノン』とは、”見た目”のボディバランスを表したもの。
 胸のサイズと全身の均衡がとれていれば、ブラジャーのカップ数にはこだわらないはず。
 いいかえれば、背が低い場合Cカップでもゴールデンカノンを満たす場合もあるわけです。

 そこで今回、日本人の女性の平均身長158.8cmと比較して、23cm身長が小さい場合、ブラジャーのカップを無条件で1つ下げることにしました。【条件5】
 例えば身長135.8cm(158.8cmより23cm小さい)のキャラがゴールデンカノンの条件を満たした場合、それはCカップであるとします。

 なお、この23cmという数値は、以下の手順を踏んで決めました。
・身長158.8cm、バスト85.8cm、ウエスト60.3cmのヒロインがDカップ(ゴールデンカノンを満たす)とすると、彼女のアンダーバストは68.3cm(トップバストの85.8cm − Dカップの差分17.5cm)である。
・このときのアンダーバストと身長を比較すると、アンダーバストは身長の0.43倍である。いうなれば、これがアンダーバストのゴールデンカノン値である。
・トップバストのゴールデンカノン値『身長の0.54倍』と、アンダーバストの『身長の0.43倍』の差が15cm分=Cカップになる身長を調べる。
・その結果、158.8cmより23cm小さい、135.8cmだった。
・↑が、ゴールデンカノンを満たしてもCカップにしかならない境界線である。

 と、いった具合です。
 なお、独自に求めたアンダーバストのゴールデンカノン値、身長の0.43倍は、こちら(参考リンク)の専門家のページで示されているデータ(20代女性のもの、アンダーバストの理想値は身長の0.44倍)と、比較的近い値。
 それなりに妥当な数値だといえるでしょう。